泌尿器科 富岡医院

泌尿器科 富岡医院 【姫路市】

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よくあるご質問

Q11:おねしょが続いております。いつまで続くのでしょうか。

A:夜尿はそのうち治るとよく言われます。実際のところ思春期までには夜尿はみられなくなりますが,まれに成人になってものこる場合があります。
夜尿には下部尿路症状がない場合と,ある場合に分けて考えます。
下部尿路症状がある場合は何らかの泌尿器科的疾患があると考えてよくそれらを改善してから夜尿症の診療を行います。
夜尿症の要因として、夜間多尿、排尿筋過活動、覚醒閾値の上昇、の一つあるい複数が関与しています。
治療は,生活指導、行動療法、アラーム療法、薬物治療、などがあります。
まず,生活指導、行動療法を行い,夜間多尿には抗利尿ホルモン製剤、排尿筋過活動には抗コリン剤、覚醒閾値の上昇にはアラーム療法が使われる。効果のないときは三環系抗うつ剤が使われます。

Q12:尿路結石の再発を予防するにはどうすればいいのでしょうか。

A:尿路結石は様々な要因が重なり合って発症するので、結石の成因は完全には解明されていません。
従って完全な予防法はありませんが,結石の成分により様々な予防法が提唱されています。
1. 飲水指導の効果は認められています。一日の尿量が2000ml以上になるように水分摂取するよう心がけてください。
2. 蓚酸を多く含む食品をとるときはカルシウムと一緒にとることで吸収を減らすことができます。葉菜類の野菜、タケノコ、紅茶、コーヒー、お茶(玉露、抹茶)、バナナ、チョコレート、ココア、ピーナッツ、アーモンドなどがそれにあたります。
3. 過度な塩分摂取を避けましょう。
4. プリン体の多く含まれる食品、飲料を認識しておきできるだけ避けましょう。
5. カルシウム摂取については一日600~800mg必要とされるが過度のカルシウム摂取は避けましょう。
6. サイアザイドは尿中カルシウムの排泄を減少させることから予防につながります。
7. クエン酸は蓚酸カルシウム、リン酸カルシウム結晶形成を抑制しカルシウム結石の予防につながる。また酸性尿を改善するので尿酸結石、シスチン結石の再発予防にも有用です。
8. マグネシウム製剤は、マグネシウムが腸管内でシュウ酸と結合し、吸収を妨げ尿中の可溶性シュウ酸マグネシウムを形成することで尿路結石の形成を抑制します。
9. 高尿酸尿を伴うシュウ酸カルシウム結石の再発予防には尿酸生成抑薬アロプリノールや尿アルカリ化薬が有効です。

Q13:性行為感染症について教えてください。

A:性病と呼ばれていた時代には性病予防法で規定されていた梅毒、淋病、軟性下疳、第四性病(性病性リンバ肉芽腫)が対象であったが、現在の性行為感染症(STI)の概念では性行為によって伝染する可能性のある各種疾患が対象となりきわめて多種多様となっている。
上記の疾患に加え、鼠径肉芽腫、非淋菌性尿道炎、外陰ヘルペス、尖圭コンジローマ、伝染性軟属腫、疥癬、毛じらみ症、肝炎、AIDS,伝染性単核症、などがあります。
泌尿器科で扱っているのは、淋菌性尿道炎、非淋菌性尿道炎、尖圭コンジローマ、外陰ヘルペス、梅毒などが主です。

Q14:淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎について教えてください。

A:両者は同じ性行為感染症の一つである尿道炎ですが、起炎菌が異なりしたがって症状、潜伏期間などが異なります。
淋菌性 非淋菌性
潜伏期間 3~7日 1~3週
発病 急激 比較的緩徐
排尿痛 強い 軽い
分泌物の性状 膿性 漿液性ないし粘液性 
性感染症による尿道炎は原因微生物により淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎に分けられます。
非淋菌性尿道炎のうちクラミジアが分離される場合クラミジア性尿道炎と呼び、分離されない物を非淋菌非クラミジア性尿道炎と呼ぶ。
日常診療では起炎菌が検出が行われるのは淋菌とクラミジア(Chlamydia Trachomatis)のみです。
非淋菌非クラミジア性尿道炎ではMycoplasma genitalium、 Tricomonas vaginalis が起炎菌であることが明らかになっているが、その他Ureaplasma urealyticum、 多くの細菌、ウイルスなど原因微生物として考えられているが確実なエビデンスが不足しています。
治療はジスロマック、ビブラマイシン、ミノマイシン、グレースビットなどの抗菌剤を使用します。

Q15:性交後、亀頭部に小さな水疱がいくつも出来て次第に破れてきました。痛み発熱もあり鼠径部にゴリゴリしたリンパ節も触れます。どうなっているのでしょうか。

A:まず考えられるのが性器ヘルペスです。
単純ヘルペスウイルス1型または2型によって起こる皮膚病変です。
一度感染すると治癒しても脊髄の神経節に潜んで免疫力の低下で再発します。
初感染と再発では症状と治癒までの経過に違いがあります。
初感染では感染後2~10日で感染部位に小さな複数個の水疱が発生し3~5日後には水疱が破れ潰瘍を形成します。痛み、違和感、発熱を伴い鼠径部のリンパ腺も腫脹します。2~3週間で自然治癒します。
再発の場合は症状も軽く自然治癒も1週間あまりと短くなります。
治療は抗ウイルス薬を服用するか軟膏塗布します。
1型と2型の違いは再発までの期間の長さです。1型は再発までの期間は長く不定期でありますが、2型は治りかけるとすぐ再発する経過を取り、精神的な悩みにもなります。

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